“上甲スマイル”よ、永遠に。

【内容】
高校野球の名門校、宇和島東や済美を率いて甲子園で旋風を巻き起こした上甲正典氏。2校での優勝監督は高校野球史上3人しかいない。昨年胆のうがんで死去。プロ野球選手を多数輩出している上に、全国優勝2回の上甲氏が遺したものとは。教え子、野球部関係者、指導者仲間らへの総力取材で掘り起こす名将の真実。

【目次】
プロローグ
上甲監督とのかかわり
第1章　宇和島に上甲あり
第2章　上甲野球とは
第3章　スパルタ指導の真相
第4章　名将の実像
第5章　上甲伝説
第6章　最後の時間
特別掲載『上甲ノート』出版に寄せて　上甲夕実枝　手記
あとがき
上甲正典監督の甲子園戦績
上甲正典監督◎略歴

【上甲正典監督◎略歴】(じょうこう・まさのり)
1947年6月24日、愛媛県三間町(現宇和島市)生まれ。宇和島東高-龍谷大卒。現役時代は内野手。大学卒業後、会社員を経て、薬種商の資格を取り薬局を開店。76年から宇和島東高のコーチを務め、82年8月から監督に就任。87年夏に甲子園初出場を果たし、翌88年センバツで初出場初優勝。宇和島東在任中、春4回、夏7回出場し甲子園の常連校に定着させた。2001年10月から済美高監督に就任。同校を創部3年目で04年センバツ出場に導き、自身2度目の初出場初優勝を飾る。04年夏の甲子園では準優勝。済美でも春2回、夏4回出場と甲子園の常連に。甲子園には計17回出場(春6回、夏11回)し、優勝2回(春2回)、準優勝2回(春1回、夏1回)。甲子園通算25勝15敗、勝率.625。2校での優勝監督は高校野球史上3人しかいない。教え子には多くのプロ野球選手がいる。2014年9月2日に胆管がんのため死去。享年67歳。【著者プロフィール】丹羽 政善(にわ・まさよし)1967年愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務ののち、1995年に渡米。インディアナ州立大学スポーツマーケティング学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBA、ゴルフなど、現地のスポーツを取材し、コラムや翻訳記事の配信を行う。日本のメディアでは、「日本経済新聞」「サンケイスポーツ」「THE PAGE」「MLB.JP」「NBA.COM JAPAN」などを中心に活動。海外メディアでは、「ESPN.COM」にも執筆。ESPNが日本で取材する際には通訳・コーディネートも行う。著書に『メジャーの投球術』(祥伝社)、『MLBイングリッシュ〜メジャーリーグを英語のまま楽しむ!』(ジャパンタイムス)、『メジャーリーグビジネスの裏側〜本当に儲かってるのはこの人達〜』(キネマ旬報社)がある。

四六判・240頁
ISBN978-4-583-10859-9　C0075